理学療法に関連するお金の話『疾患別リハ点数~手術点数など』

 

PT学生時代、全く意識しなかった、理学療法とお金のコト。働き始めると否が応でも意識せざるを得ません。病院や施設も慈善事業ではありませんので、給料分以上は確実に稼いでもらわないと困りますと、プレッシャーをかけられます!

1日18~20単位以上稼げ、と。

自分がもらう給料分以上稼がないと、給料が安いなんて文句言えないですよね・・・。

簡単にですが、理学療法を患者さんに提供するとどのくらいのお金になるのかまとめてみたいと思います。

こまかーく、くわしーく知りたい人は、日本理学療法士協会がまとめる、診療報酬関連のウェブページを参照してみてください。

 

疾患別リハビリテーション料

施設基準(Ⅰ)として、現在のところ、リハの価格は以下のとおりです。1単位=20分間、原則マンツーマンでの療法提供となります。心リハは集団で可能で、マンツーマンの体制をとらずに算定可能です。

 

脳血管疾患 心大血管 運動器 廃用症候群 呼吸器
1単位の点数 245 205 185 180 175
1単位の料金(円) 2450 2050 1850 1800 1750
算定上限日数 180 150 150 120 90

 

 

これを簡単に言うと、脳卒中の患者さんの理学療法を1日40分(2単位)実施できたとすると、245点×2単位=450点=4500円の保険償還を受けられるわけです。

骨折の患者さんで40分(2単位)なら、185点×2単位=370点=3700円

心臓リハビリの患者さんで40分(2単位)なら、205点×2単位=4100円

脳卒中の患者さんを1日18単位で、44100円。骨折の患者さんを1日18単位で、33300円。呼吸器の患者さんを1日18単位で31500円。同じ18単位でもこんなにも保険償還される金額が変わってきます。

実際には、早期加算など種々の加算が加わってくるために細かな違いはあります。医療保険の枠組みの中の理学療法では、社会全体にこの値段分の貢献をしているということがいえます。

脳卒中の患者さんを1日18単位、年間出勤日数が230日程度とすると、

44100円(1日18単位)×230= 10,143,000円 

理学療法士は1年間に医療保険の分野ではこれだけの売上を上げることができます。

もちろん、計算通りにいかないこともあるでしょうし、実際に雇用する側からしたら色々と諸経費もかかるわけですから、この金額からそういった諸々の経費を引いて給料としてもらえます。

これを見ると、理学療法士は日本の医療保険の体系の中では1000万円プレーヤーは、管理職でも無い限り無理ですね。

医師が稼ぐ保険診療点数はどの程度?

ちなみにDr.の先生たちは、どのくらい稼ぐことができているのか見ていきましょう。

理学療法依頼が出やすい代表的疾患に対する治療などの保険診療点数を知っていますか?少し紹介したいと思います。

今日の臨床サポート『平成28年度診療報酬点数表』を見て、各診療点数を確認しました。

内科系

脳卒中急性期初期治療にあたりt-PA投与した。

12000点=120,000円

これ、t-PAを行った時の加算だけの金額です。1回t-PAやると12万円儲かります。もちろん脳卒中初期診療には別に保険点数が付きます。すごいですよね。

急性心筋梗塞に対して、冠動脈ステント留置術を行った。

34380点=343800円

 

もっとすごいのは、外科系ですよ、お兄さん。

外科系

人工膝(股)関節全置換術をした。

37690点=376,900円

理学療法処方が必ずと言ってよいほど出る人工膝関節置換術です。1回やると37万円の収入となります。

これ運動器リハ(Ⅰ)が約203単位分です!1日18単位運動器リハで稼いでくれるPTの働き10日分です。これを整形外科医は半日で稼ぎ出します。

 

人工膝(股)関節再置換術を行った。

54810点=548,100円

revisionともなると、さらに金額は上がります。

 

バイク事故で骨盤骨折して手術した。

32110点=321100円

骨盤骨折、もっと金額高くても良いような気がしますが、それでもすごい金額です。

 

頚椎症性脊髄症で、椎弓形成術を行った。

23870点=238700円

首も結構なリスクがあると思いますので、もっと高くても良いと思いますが、この程度です。

 

くも膜下出血で動脈瘤をクリッピング

114070点=1140700円!

これ半端じゃないですね。

脳血管リハ(Ⅰ)、Ⅰ日18単位稼ぐPTの1ヶ月分強の稼ぎです。脳外科医は、数字上は、1ヶ月に1回出勤してクリッピング手術をすれば、年収ベースで理学療法士と同じような給料をもらっても際し使えないくらい病院収入に貢献しているということになります。

 

くも膜下出血で血管内治療

63270点=632700円

こちらも、すごい。

 

パーキンソン病で深部刺激装置埋め込み

71350点=713500円

 

脳腫瘍で腫瘍摘出術を行った。

132130点=1321300円!

いやいや、脳外科医マジでやばい。

 

チーム医療がこれだけ言われている世の中ですので、同じ職場で働く多職種のことを理解することは、とっても大切だと思います。先生たちは、他の病院職員の給料などを払うために収入の面で多く病院に貢献してくれているということが、よくわかりましたね。

 

PT学生向けのちょっとした雑談でした。

 

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