EBPTには5つのステップがあると以前お伝えしました。
以下がEBPTのステップです。
step1 疑問(問題)の定式化
step2 情報収集
step3 情報の批判的吟味
step4 情報の患者への適用
step5 step1~step4のフィードバック
この中のstep3の情報の批判的吟味がEBPTを進める上で非常に重要だと感じています。
その中で、役立つのがCAT(Critically Appraised Topic)です。Googleさんによる日本語訳は、”批判的吟味されたトピック” です。
G.Sadigh医師らによる*と、 CATとは以下のような定義になるそうです。
研究の批判的吟味とその結果と臨床との関連がどうなのか?を提供するために、リサーチクエスチョンに合わせエビデンスを標準化して要約したもの。
How to Write a Critically Appraised Topic (CAT).Acad Radiol 2012; 19:872–888.2012.
これはどういうことかというと、あるリサーチクエスチョンに対して現時点で分かっているエビデンスを皆が共有できるカタチで、そして、本当にその結果が臨床的に役立つのか分かるようにまとめましょうよ、ということかと思います。
谷口俊文医師は、自身の著書の中でこう言っています。
CAT(Critically Appraised Topic)の作成が医師の生涯学習で最も重要である。
内科診療ストロングエビデンス.2013
これは医師だけでなくEBPTを推進していきたい理学療法士にとっても、とても大切なことだと思います。
自分なりに少しずつでも、CATを作っていきたいと思います。
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