株主優待クロス取引の手数料・配当落調整金について説明するよ!

 

株主優待クロス取引の仕組み、細部まで理解していますか?この記事を読むと安心してクロス取引に取り組むことが出来ると思います。

私自身も4~5年ほど前から積極的に実施しております。超ローリスクミドルリターンという自身の資産を毀損せずにちょっとずつですが確実にお金を増やすことができます。

クロス取引について勉強し始めた頃、仕組みは簡単に理解できました。

買いと売りを同時に仕掛ける。現物保有している株で優待をGetし、権利日がすぎれば下落する株価を信用売建玉でカバーする。

結果、優待の内容によっては、例えば500円分の手数料で2,000円(に換金出来る商品)が買えるというような摩訶不思議な錬金術が可能になるというものです。

 

しかし、クロス取引を実際にはじめてみると、何やら不思議なお金の出入りがあって、思っていたのと違うという印象を持ちました。

私と同じような思いをした方は少なくないと思います。実際に自分はいくらのお金を払って、目標としている優待品を手に入れようとしているのか?はっきりと答えられない人は、もしかしたら証券会社のよいカモにされているかもしれません。一緒に、確認していきませんか?

 

現物取引・信用取引の手数料について

現物取引手数料

当たり前ですが、取引に応じて、手数料が生じます。これが、ただの現物取引であれば話は大変簡単です。

私は、SBI証券を利用して株取引を行っております。SBI証券においては、以下の表が現物取引の際の手数料です。

※SBI証券ウェブサイトより引用

もちろん買いと売りの両方に手数料がかかります。これは、わかりやすいですよね。

しかし、問題は信用取引を絡めてしまった場合に、一気に手数料問題が複雑化するということです。

 

信用取引の手数料

以下が、SBI証券のウェブサイトに掲載されている信用取引の手数料です。

ここでは、話をわかりやすくするために品貸料(逆日歩)については触れないことにします。ご了承ください。

※SBI証券ウェブサイトより引用

一見、現物取引と同じように見えますが、両者に生じる手数料は似て非なるものです。

上の画像の中の、赤枠で囲ったところが曲者なのです。

 

信用取引において必要となるその他諸費用の詳細は信用取引のサービス概要をご確認ください。

 

上記の一文ですね。

 

実際の売買手数料以外のその他諸費用に何があるかというと、貸株料(信用売に伴う貸株に対するコスト)、配当金相当額の支払い(配当落ち調整金)です。

 

まず、貸株料なんですが、そもそもの話なんですけど、持ってもいない株を売るっておかしいと思いませんか?

 

私、家族にクロス取引の話をした時に、『持ってないのに売る』という概念がうまく捉えられないようで、結構説明に苦労しました。

 

株に慣れた人にとっては当たり前でも、普通の人には、これはなんだかおかしな話です。持ってないものを売ることなんて普通出来ないですよね?でも、どんな取引の間にも必ず人間が介在するんだと気づいた後には、何の不思議も感じなくなりました。

売るために必要な株をこちらがお金を払って証券会社から借りているのです。

もちろん、相手もビジネスで行っているので、そこはタダとはいきません。株を貸すからその分お金を払ってくださいねってことです。

これが、貸株料となり、SBI証券のクロス取引、一般信用売(5日間)においては、年利3.90%生じています。

最近では、クロス取引のうまみが世間一般に知れ渡っており、皆がこぞって手に入れようとするために、注文可能な時間(権利落ち日の6日前の19時)になれば一斉に信用売の注文を入れます。そのため、売りの注文を出している期間、SBI証券の一般信用売(5日間)の場合は株を5日間借りていることに対するお金が生じます。

 

 

百聞は一見に如かず。実際に2017年2月に取得した株主優待の取引履歴を見てみてください。2017年2月期にイオン(8627)を100株1単元分だけクロス取引を行いましたので、それを参考にします。

 

私の手数料プランはスタンダードプランになりますので、ご承知おきください。

 

以下は、SBI証券の取引履歴から確認できる画面のスクリーンショットになります。

 

まず、こちらの画像が一般信用売(5日間)建玉を作った場合の手数料です。手数料税込み154円きっちりと引かれていることがわかります。

 

そして、少しわかりにくいのですが、次の画像が、現物買の建玉を現渡した際の手数料です。現物買の手数料と貸株料がまとめて表示されております。

貸株料は『55円』となっています。なぜ55円になったのか計算してみましょう。

私は、イオン株1単元を172300円で購入しました。この購入した172300円に対して3.9%の年利がかかります。一般信用売(5日間)の場合、1年間借りておくことはできないのですが、もし借りておくとしたら172300円 × 3.9%で1年間に6719円 の金利が発生することになります。

実際に、私が借りていたのは、3日間ですので、6719円を365日で割って、1日およそ18.4円です。この3日分ですので、18.4円×3日間でおよそ55.2円になります。小数点以下は切り捨てられていますね。

そして、この55円に現物買の手数料154円が合算されて、合計209円の手数料が徴収されていることがわかります。

 

信用売の建玉を作った154円、現物買と貸株料あわせて209円のあわせて363円で、イオンの株主優待をGetしたことになります・・・?

 

 

 

・・・?としたのには意味があって、クロス取引を実際に行っている方には、説明不要で恐縮なのですが、実際の取引をした際のお金の出入りはこれだけではないのです。実はコチラのほうが曲者です。

 

配当金と配当落ち調整金について

SBI証券のウェブサイトにも、赤字で強調して記載されています。

配当金(現物と信用)受払いの差額
権利付き最終日の大引け時点でつなぎ売りをしている場合、現物については税金が差し引かれた配当金(配当金の約80%)を受取り、一般信用売り建玉については配当落ち調整(配当金の100%)金をお支払いいただきます。したがいまして、配当金の約20%の差額をお客さまにご負担いただくことになります。
※現物株式の配当金は、源泉税(20.315%)が差し引かれた金額で支払われます。

SBI証券ウェブサイトより引用

 

まず、権利日に現物買の建玉を所有していたので、配当金がもらえます。そしてこの配当金は源泉税を引かれた形でもらえます。2017年2月期には、イオンの1単元の配当は1500円でした。

しかし、振り込まれるのはその80%(正確には79.685%)の金額です。1500円 × 79.685%で1195.275円になります。実際に受け取った金額が以下になります。

 

そして、配当落ち調整金は、なんと、配当金の100%の金額が引かれます!!!

下の画像の信用配当金というのが、配当落ち調整金になります。

 

363円 + 304円で667円払ってる・・・ん?あれ?363円で優待をGetできたはずだったのに、実際は、配当金の20%分の金額も引かれてなんか損してない?

クロス取引って実はあまりお得でない??

 

いや、そんなこと無いんです!!!

 

特定口座かつ源泉徴収ありで取引してる場合には、引かれた20.315%分の配当金が翌年1月に還付されます。

ですので、配当で引かれた20.315%の税金は考えなくても大丈夫です!±0になります。間違っても貰った配当金を使ってはいけません。

 

なので、結局は手数料(売買の際の手数料と貸株料)と株主優待の価値のバランスを考えるだけで大丈夫です!!

クロス取引をしたくて、確定申告がめんどくさいと思う方は、必ず特定口座かつ源泉徴収ありで取引を行いましょうね。

ちなみに、特定口座で源泉徴収なしでも、確定申告すれば問題なく配当で引かれた税金分は戻ってきます。私はちなみに、譲渡損失の繰越控除を利用したりするために、特定口座の源泉徴収なしを利用しております。

 

以上、私がクロス取引を始めた初心者だった時に疑問に思っていたことでした。これからも、お得な株主優待ライフを送っていきましょう!

さようなら~

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