【評価】Functional Ambulation Categories(FAC)について

 

Functional Ambulation Categories(FAC)についてまとめます。

0 歩行不可 歩行不能、もしくは2人以上の介助を必要とする状態
1 介助歩行レベル2 常に1人の介助者が重心を支えバランスを保ちつつ、密接した歩行介助を必要とする状態
2 介助歩行レベル1 常にもしくは時折、1人の介助者がバランスを調整する程度の歩行介助を必要とする状態
3 監視歩行 介助者が身体に接することなく口頭指示や見守りで歩行可能な状態。
4 平地歩行自立 平地歩行は自立しているが、階段や坂道、でこぼこ道では見守りが必要な状態
5 完全自立 いずれの環境においても歩行可能

 

目的

理学療法対象患者の機能的な歩行能力を測定します。

 

対象

脳卒中患者、多発性硬化症患者に対して用いられています。

 

方法

対象患者の歩行がどの段階にあるのか観察などから決定します。

検査方法 観察
検査必要時間 < 5分
必要な機器 なし
必要なトレーニング なし
コスト 無料

 

特性

信頼性(そのテストが安定していて正確であるか)

内部整合性

未確立

再テスト信頼性(同じテストを行った時に同じ結果になるか)

急性脳卒中患者において優れた再テスト信頼性が認められています。(κ= 0.950)(Mehrholz et al、2007)

検者間信頼性(誰がやっても同じ結果になるか)

急性期脳卒中患者の評価において優れた検者間信頼性が認められています。(κ= 0.905)

(Mehrholz et al、2007)

妥当性(そのテストが測定すべきものを測定しているか)

基準関連妥当性

併存的妥当性(他のテストとどの程度関連性があるか)

脳卒中と多発性硬化症において、速度(r = 0.67)、ケイデンス(r = 0.62)に優れた関係があることが報告されています。(Holden et al, 1984)

Rivermead Mobility Index、6MWT、歩行速度および歩幅との優れた関係があることが報告されています。(Mehrholz et al、2007):

パラメータ 基準時点 FAC 2 week後 FAC 4 week後FAC 6ヶ月後FAC
RMI 0.686 0.787 0.825 0.893
6MWT 0.949 0.937 0.931 0.906
歩行速度 0.952 0.939 0.902 0.901
ステップ長 0.952 0.932 0.896 0.877
予測的妥当性(テスト後の変化等をどれだけ適切に予測できるか)

急性脳卒中において、テスト終了6か月後の歩行能力を予測するための適切な予測妥当性を持つことが確認されています。(AUC= 0.89)(Mehrholz et al、2007)

構成概念妥当性(テストしようとする概念をどれだけ適切に反映しているか。 )

急性期脳卒中患者で歩行が自立している者については歩行速度とFACスコアとの間に0.113の回帰係数が確かめられています。(Kollen et al、2006)

床・天井効果

脳卒中患者において大きな天井効果が報告されています。(Salter et al、2008)

応答性(変化した時にその変化を確認できるか)

急性期脳卒中において、FACスコアは、最初の2週間(SRM = 1.016、Wilcoxon z = -8.691、Bonferroni調整P <0.001)、2週間後の2週間(SRM = 0.842、z = -7.900、ボンフェローニ調整P <0.001)、研究の4週後および6ヶ月後(SRM = 0.699、z = 6.368、ボンフェローニ調整P <0.001)の間で確かに変化があることが確かめられています。

(Mehrholz et al、2007)

脳卒中患者においては、低い機能の患者では応答性が低下することが確かめられています。(Salter et al、2008)

 

 

 

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